有機栽培

お米の栽培

お米の生産は前期の収穫が終わった直後から始まります。

冬期

耕耘、畝立て、草刈り、暗渠排水工事などを行います。

01 耕耘

稲刈り後の株を耕耘(こううん)します。稲株を早期に土中に鋤き込むことで分解を進めます。

耕耘

02 畝立て

土をスジ状に盛り上げて冬の冷たく乾いた風に当てます。オモダカなど雑草の球根を枯らせます。雑草が生えてくるので冬の間に1度畝を立て直す場合があります。(クサツパイオニアファームではあまり行いません)

03 草刈り

秋の稲刈りのあとは涼しくなるので、畦草はあまりのびず、1度程度草刈りを行います。

04 暗渠排水工事

田んぼの水はけを良くするための工事です。昔は穴を深く掘り、籾殻や竹を入れて埋め戻し、土中の水分を竹を伝わせて排水していたようです。クサツパイオニアファームでは籾殻と有孔コルゲートパイプを入れて埋め戻し、パイプの端から排水します。

排水工事

春期

草刈り、畦塗り、播種、育苗、代かき、田植えなどの作業があります。

01 草刈り

3月暖かい風が吹き始めると畦の草も活動を再開します。大きく伸びすぎないよう、田植えまでに2回程度草刈りを行います。

02 畦塗り

田んぼの水持ちを良くするための行程です。小さく削ってディスクで押し固めていきます。あぜシートを使用して水漏れを防ぐ場合もあります。

畦塗り

03 播種~育苗

機械で苗箱に土を入れ、籾種を散りばめて水をかけ、土をかぶせます。1箱の重さは約5kg。穀物部全員でビニールハウスに並べて育苗を開始します。温度調節、灌水を行い、約40日で15cmくらいの成苗となり田植えを迎えます。

種
種まき
発芽

04 代かき

田んぼに水を張ってトラクターで土の表面層を細かく砕き均します。水持ちを良くするためと田植え後の苗の生育を揃える目的があります。

クサツパイオニアファームでは1週間程度間をあけて2回代かきを行います。1度目の代かきで水田の雑草の芽を出させ、2回目で雑草をすき込んだり、浮かせて田んぼの雑草の絶対量を減らします。

代かき

05 田植え

田んぼの準備も整い、苗が程よく育てば田植えです。田植え機でリズミカルに植え付けていきます。

田植え

夏期

草刈り、肥料散布、雑草防除 中干しなどの作業があります。

01 草刈り

夏季は雑草の生育が盛んです。3週間~1ヶ月毎に草刈りを行います。

02 肥料散布

田植え直後に有機栽培ほ場では米ぬかペレットを散布します。これで雑草の発生を抑制します。

稲の生育に合わせて肥料を散布します。有機質肥料100%です。化成肥料のような肥効力はありませんので、早めに散布して、ゆっくりと栄養になります。

肥料散布

03 雑草防除

畦草は刈払い機で、田んぼの中の雑草は田んぼ用の除草機を使用したり、手で取り除きます。

雑草防除

04 中干し

田んぼの土を一度乾かす作業があります。土が固くなって稲は畑根をつくります。稲が倒伏しにくくなる、土が割れて土中まで酸素を供給する、過剰分けつの抑制、コンバインで収穫しやすい土の硬さになるなどの理由があります。

中干し

秋期

稲刈り、乾燥調整、籾すりなどの作業があります。

01 稲刈り

穂がでて、花が咲き、充分に実れば収穫です。

稲刈り

02 乾燥

収穫後は十分な風通しをしたあと、保管できる水分値まで乾燥させます。

03 籾すり

乾燥させた籾はゴムロールの間を通して穎(えい)を取り除き、玄米にします。取り除いた穎は籾殻(もみがら)です。

04 品質検査

玄米は30kgずつ紙袋へ詰めて品質検査を受検します。

品質検査

05 出荷

精米して出荷します。
玄米でも出荷しています。

かま
元気のき
地球のき